ジンバブエに行ってきました④【お金編-上】
どうも、いしかわです。(いしかわとは?)
今日はジンバブエのお金事情について書きたいと思います。
・実際に使われている通貨は何なのか?
・日本円は使えるのか?
・みんな何を使っているのか?
など、実情を調べてきました。
※2018年2月現在の状況です。
まずは通貨の背景から
ジンバブエと言えばハイパーインフレにより自国通貨が廃止になったことで有名です。
実際にどのくらいのレートになったかご存知でしょうか?
最終的に政府が回収したレートは
3.5 京ジンバブエドル=1USD
と言われています。
京なんて一生扱うことのない単位だと思っていました。
ちなみに単位は 万→億→兆→京です。
トップの写真は実際にジンバブエで友人にもらった10兆ジンバブエドルですが
この10兆ジンバブエドルが3500枚集まって初めて1USDと考えるとものすごいですね。
しかもこの数字は政府 の回収レートなので、裏レートではもっともっとインフレしていたとも言われています。
今使われているのは?
もうばっちりUSDです。
店では値段表記がUSDですし、給料もUSDで支払われます。
ただ、ジンバブエは現金不足が深刻で現物のUSDはほとんど流通していません。
代わりにUSDと同じ価値があると政府が保証している「ボンドノート」という紙幣が流通しています。
↑銀行の壁に貼ってあったポスター
例えば銀行から20USD引き出そうとATMを操作したらボンドノートが出てくる訳です。
これは現金不足の為です。
もともとセントの代わりにボンドコインを発行していた訳ですが、現金が不足してきた為に紙幣まで作ってしまったのです。
何十回も買い物はしましたが、お釣りでUSDを受け取ることは一度もありませんでした。
USDは本当に全然ないです。
しかも一度は破綻した国なので、ボンドノートの信用は薄く
既に闇レートが発生しています。
100USD=130ボンドノートくらいです。
こんなことするからまたインフレしちゃうんですよね。
では、実情としてボンドノートが市場の大半を占めているのかと言うと、、、
そうでもないんです。
Ecocashの存在
Ecocashとは、ジンバブエ国内で最も流通している電子マネーです。
残高口座が携帯電話番号に紐づいており、支払いや送金が携帯から簡単操作で行えるのです。
EcoCash
○○○○○○(数字の羅列)
ジンバブエにあるほとんどのお店にはこんな感じのポスターが貼ってあり、自分の携帯から番号を入力することでお金を支払うことができます。
現状ではジンバブエ人はほとんど銀行口座を持っていませんが
Ecocash口座はほとんどの人が持っています。
※銀行口座を持っているのはお金持ちだそうです
個人間送金に限ってですが日本よりも発達しているんじゃないでしょうか。
運営しているのはこの会社↓
— いしかわ@ジンバブエと夕陽とアイナ・ジ・エンド (@naoya0tom) 2018年1月25日
ジンバブエでMNPが解禁するようです。
逆にまだだったんですね!
先日「ジンバブエ初のビリオネア」としてニュースになったStrive MasiyiwaさんはEconetという携帯会社をやってます。
モバイル端末・通信インフラなどの景気が良いようです。
https://t.co/BaGBcqXTKU
これは一ヶ月くらい前のツイートですが、実際に行ってみると
Econetという会社はどえらい会社だと実感しました。
少し古いデータですが総携帯部門の61%という圧倒的なシェアを持っており
通信のみならず金融業界でも強い存在感を放っています。
国内のあらゆる店にEcocashのポスターが貼られています。
現金不足というジンバブエの深刻な課題を逆手にとり、巨大インフラを作り上げてしまったのです。
流石ジンバブエ初のビリオネアですね!
そして実際に日本円が使えるのか?
と言う問題ですが
長くなってきたので一回切ります。
続きはこちら!!
ジンバブエに行ってきました⑤【お金編⁻下】
では!
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